平常心是道（びょうじょうしんぜどう）（へいじょうしん　これ　みち）という言葉があります。

今月の寺の山門前の掲示板に掲げています。

いついかなる時であっても、平常心が大事であるという言葉です。

日常のこの心、そして生活にこそ、真実があるという禅の教えを非常にうまく表した言葉です。


剣道などでもこの言葉を使いますが、禅の言葉です。

剣において、たとえば恐怖にすくんで足が動かない状態は、平常心を失っているからでしょう。

また、その時の勝ち負けに心がとらわれては、次の状況にとっさに対処できませんから、問題となるでしょう。

ですから、この言葉を大事にするのだと思われます。


禅の世界と一般の生活は全く違いますが、


たとえば、泥棒に遭遇して足がすくむ、恐怖にとらわれて平常心を失っているからですね。

株取引なども儲けよう、儲けようなどという感情・欲にとらわれればとらわれるほど相場を読み違い、

失敗するといいます。


こういうことは、禅でいう平常心とは多少、違いますけれども、

何かにとらわれることのない普段の日常の心、平常心が
危機においてもあるいは、順調なときにこそ大事である、というのはどこの世界にも共通することであり、真理をついた言葉でしょう。

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