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前々回にもお話した病者・・・

病を治そうとして、日々むなしく過ごし、病は一進一退。


正月を過ぎて苦痛が次第に強くなった。


思い切って、寺に移って一・二ヶ月して亡くなったといいます。

前夜、菩薩戒ヲ受ケ、三宝に帰して、臨終よくて終りたれば、(『正法眼蔵随聞記』長円寺本、巻一)

生前、仏門に入ることはありませんでしたが、いよいよ死の前夜に菩薩戒を受けて三宝に帰依して臨終よく人生を終えた、と言っています。


これは、はるか昔の話です。

ですが今でも、当寺では、道元禅師の時代と同じく、三宝帰依・菩薩戒の授与をご葬儀の場で行っております。


生前に戒をあらかじめ受ける方もいらっしゃいますが、

ほとんどの方は、お通夜もしくはご葬儀の場で、肉体がこの世にあるうちに、菩薩戒を授与しています。



ただ名前を付けて授けるのではなく

1000年以上 変わらぬものを伝えるのです。


それが、われわれ当寺が信念を持ってお授けする、ご戒名です。

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