先日、当寺の石庭に、江戸時代の羅漢石を安置していただきました。
本当にありがたいことです。
これまでは当寺本堂の裏側に人知れず埋まっていたものです。
この羅漢石は、幕末に下平間村の油屋さんが奉納したものです。何故羅漢石というかわかりませんが、おそらく羅漢堂前に奉納したものかもしれません。
昔、当寺の境内には羅漢堂がありました。
そこには立派な木像の羅漢様が祀られていました。
江戸時代建立の羅漢堂ですが、時を経て近代を迎え、もうその頃には羅漢堂は朽ちてしまいました。せめて大事な羅漢様だけは新宿区の曹洞宗長光寺へと引き取られていったそうです。その後、新宿は空襲に遭いましたので、もう羅漢様も残っていないでしょう。
唯一、幕末に奉納されたこの羅漢石が当時を伝えてくれています。
そんな江戸時代に奉納された羅漢石。
大人2人がかりで運ぶのがやっとです。
この石は当寺では力石ともいい伝えられてきました。江戸時代は力自慢が自分が持ち上げた大石を力石として奉納することがありました。
羅漢堂前に奉納した力石だったと思われます。
そんな羅漢石、お祈りして手をあわせることが出来るようになりました。
そもそも、羅漢様はお釈迦様の立派なお弟子さんたちで、頭の良い方、美男の方、などそれぞれが個性派揃いですが、いずれも立派な方がたであったと伝えられています。
お参りすると、羅漢石から力をもらえるような、清々しい気持がします。
ぜひお参りください😄