2016年7月29日金曜日

おせがき

おかげ様で、今年もお盆とおせがきの行事を無事終えることが出来ました。

ありがとうございました。

関東は梅雨も明け、これから夏本番です。熱中症にお気をつけてお過ごし下さい😊


2016年7月23日土曜日

江ヶ崎村 第六天像 発見

かつて江ヶ崎には第六天という祠が祀られていましたが、今はありません。

当寺の古文書を調べていたところ、明治45年1月21日に作られた「寿徳寺什物校割帳」に、後から鉛筆で加筆されて「第六天像」とあるのが見つかりました。
加筆したのは「仙英代」とあり、大正から昭和初めの住職です。明治45年には無かった第六天像が、それからしばらくの間に当寺に祀られたことがわかります。

いま急いで本堂をみてみると、実際にこの御神像は、今日も当寺にて荼枳尼天(稲荷神)と一緒に祀られていることがわかりました。

見てみると、ご神像は本当に素朴なものです。
仏像や神像発見というと、なんとか鑑定団のせいで、ありますが、このお像は本当に素朴であり、美術史的価値や金銭的価値はありません。
しかし、地域の文化と信仰にとってみれば、地域を離れず当寺にある限り、大変貴重なものと考えられます。

明治政府の神仏分離や、神社合祀令を免れた第六天像。
祠自体は廃止されても、御神像だけは残っており、今日でもひっそりと稲荷神とともに厨子に入れられ、当寺に残っていたと思われます。
祠は廃止となっても、御神像だけは棄てられ無かった。
そして、江戸時代以前と同じ、神仏習合、神仏一体という昔ながらの変わらぬ祭祀を受けていた第六天像。
この事自体が、ありがたいことです。
江戸時代からのありがたい御神像ですので何かの折に御開帳したいと思います。