いま、ご縁のあるお寺様の依頼で寺史執筆の依頼を受け、寺史の編纂に携わること数件。
同時並行して様々な作業を行っています。
今、読んでいる幕末の史料には、とある僧侶が江戸時代の終わり、幕末の異国船の来航を問答に取入れていた様子が書かれています。
二百年の太平で幕府が夢から醒めていないところに、下関に大砲の音が発せられ(1864年の長州藩と列強との戦争)、また浪士が蜂起していることや、一部の僧侶が兵書を読む時勢であることが話題となっています。
僧侶は日々、漢文を読んでいますから、兵書を読むというのも時代の要請もあったでしょうし、
兵書をも読まざるを得ないような気にさせる切迫した時代であったと思います。
戦国時代には、お寺で武将の子弟がお寺で文字や、漢文を学んでおり、上杉謙信などは兵書を読み、子供を集めて摸擬戦をして遊んでいたそうですが、お寺で兵書が学ばれるような時代が幕末にまた到来してしまったようです。
いわば時事ネタですが、幕末の馬関戦争(1864年)や浪士達の蜂起といった国の一大事と僧侶が無関係ではいられなかった様子がわかります。
いまの大河ドラマも、幕末です。
この幕末という時代は、国がどういった方向に進めばいいのかを、武士だけでなく、公家、農民、僧侶、神官、大勢の日本人が議論し、異国との戦争・浪士による治安の悪化といった、国の内と外で同時に起こっている非常事態と必死で向き合い、それぞれが打開策を摸索していた時代なのです。
この史料も近年、公開なる予定です。
副住職 合掌
ありがとうございました
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